『もう遅い』と思っていたあなたへ─静かに始める、人生の後半の婚活

拝啓
誰にも言えなかった気持ちを、そっとしまったまま、ひとりで歩いてきたあなたへ。

これは、あなたの人生にまだ間に合う「始まり」があることを、どうしても伝えたくて書いた手紙です。

「今さら婚活なんて」と笑いながら、本当は…

仕事も落ち着いてきて、自由な時間もある。
趣味もそれなりに楽しめているし、誰にも縛られず気楽な日々。

でも夜ふと立ち止まったとき、部屋の静けさが少しだけ寂しく感じたことはありませんか？
あなたのように誠実で、人に迷惑をかけたくなくて、人の気持ちに敏感で、感情をむやみに表に出さない人ほど、「欲しいものほど、我慢してしまう」傾向があるように思います。

「子どもが欲しい」
「家庭を築きたい」
「心から信頼できる人と人生を歩みたい」

そんな気持ちを抱えながら、「でも…もう遅いよな」と心の奥にしまってしまう。
その優しさも、遠慮も、これまでを生き抜いてきた証です。
でももう、少しだけ、ご自分に許してあげませんか。

人生の後半に訪れる「選択の時」

人生100年時代と言われる今、50代は“後半”どころか、“中盤”という人もいます。
でも、「人生を変える出会い」に対しては、どうしても「もう遅い」と感じてしまう。

それは、“気持ち”よりも“現実”に目がいくからです。

• 年齢的に出会いが少ない
• 相手に迷惑をかけたくない
• 子どもを育てるには体力も経済力も必要
• 結婚に向かない性格かもしれない

どれも真面目で、誠実な人ほど考えること。

でも、これだけは伝えたいのです。
あなたのような人にこそ、家庭という安心できる場所が必要だということ。

結婚＝ゴールではなく、信頼と喜びの始まり

私のところにいらっしゃる男性の多くは、あなたと同じように「もう遅いかもしれない」と言います。
けれどもその言葉の奥には、「それでも誰かと人生を分かち合いたい」という静かな願いがある。

そんな方が、実際に人生を共にするパートナーと出会ったとき──
表情が変わります。
言葉が優しくなり、背中がまっすぐになります。
そして、驚くほど自然に、父親になる準備を始めていくのです。

婚活とは、「希望を表明すること」です。

派手に動く必要はありません。
誰かに頼らなくてもいい。
ただ、自分の心に「諦めなくていい」と言ってあげること。

それが、静かに始める人生の後半の婚活です。

もし、同じように感じていたなら…

こんなことを書いている私自身、人生の途中で、いろんなことを経験しました。
思いがけない出来事で家族が壊れたことも、子どもを育てながら一人で人生を立て直したことも。

そしてある日、今の夫と出会いました。
彼はあなたとよく似ています。
無口で、誠実で、そして責任感がとても強い人。

「もう自分は結婚しないと思っていた」
「子どもなんて、自分には縁がないと思っていた」

そんなふうに笑っていた彼が、今は父として毎日娘を抱きしめています。

誰にも言えなかった気持ちが、そっとほどけるような物語

もし、あなたがまだ「誰にも言えない気持ち」を抱えているなら、一度だけ、ある小さな物語を読んでみてください。

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結びに。
あなたの静かな願いが、どうか叶いますように。
あなたのような方にこそ、天珠は必ず発動します。

心より、
敬具

東京婚活ゼミナール　桐山栄子